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ジョアン・ミロ 視覚言語としての芸術/J.J.スウィーニー 瀧口修造・飯島耕一訳
¥2,000 税込
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昭和45年12月30日 初版発行
箱付き 表紙に少しヤケはありますが、中身はきれいです。
画集はあまり買わないのですが、瀧口修造の名前を見たら、買いたくなっちゃって…。
キュビズムから抽象、古代を思わせる彫刻からストリートアートを思わせる屋外作品まで、ミロの作品の変遷を感じられる画集だと思います。
屋外作品はバスキアに通じるものを感じました。
ここまで近代芸術を幅広く網羅している希有なアーティストの画集だからこそ、移り行く時代を射抜く一貫したミロの若く奔放な感性に触れられるかもしれません。
最近気になったのは、ラッパーのKOHHのリリックにデゥシャンやピカソ、ミロの名前が出てきたことですね。ヒップホップもキュビズムやシュルレアリスムも都市の美意識を表現しているという点では同じだと思いますし、コラージュや抽象表現なんて今ではすっかり当たり前なんだよな、と思いを馳せる今日この頃。
急速な都市化によって生まれた過去の近代芸術と、成熟し荒廃すら感じられる現在の都市に生まれたヒップホップに通じる感覚ってなんなんでしょうか。それはわかりませんが、ミロの生き生きとしたヴァイタリティーは今日の路上にも生きているのだと思います。
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