未来派 FUTURISM 1909-1944/セゾン美術館他編
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1992年発行 404頁
概ね状態は良好です。
坂本龍一のアルバムに「未来派野郎」というのが出ていますが、あの未来派です。未来派は20世紀初頭のイタリアの芸術運動なのですが、80年代の日本で一部では未来派について再考がなされたのでしょうか。私は当時を生きていないのでわかりませんが。
未来派は産業革命以後に起きた芸術運動の中でも、テクノロジーへの礼讃がとても顕著です。近未来を目指す80年代の思想的源泉として見直しがはかられたのではないかと思ったりします。
個人的には、ダダもシュルレアリスムも、バウハウスも確実に未来派の影響を受けているであろう作品ばかりで、その先見性は素晴らしいなと感じてます。
未来派創立宣言を行った首謀者の詩人マリネッティが気になり、文献を漁っていたのですが、結構邦訳されてる本が少なく苦労しました。中でもこの本はマリネッティやその周辺の人々の文章は結構邦訳されてる方だと思います。
あまりに文献がないので、英訳されてる本を頑張って読んだのですが、超右翼のマリネッティによるあまりに戦争賛美が凄すぎて、これは邦訳の本なんて出ないわwって感じでした。(本当にこういう理由で翻訳されていないのかは分かりませんが。)実際この人は、将軍になって戦地にも行ってます。新しい未来がやってきてるのだから、古い文化なんて戦争で滅ぼしてしまえ、それが世界の浄化になるんだ!って感じのテンションの方なんだと私は思いました。行き過ぎてるとは思いますが、テクノロジーとファシズムって観点で見てみるのも面白いと思います。
国立国会図書館デジタルコレクションに一つ作品あがっており、ネットで見れるのでリンクは貼っておきます。
電気人形/マリネッツイ 著
http://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/921521
(ちなみに国立国会図書館デジタルコレクションはおすすめです。自宅で見れる文献は限られていますが、公立図書館の専用パソコンを使えばかなりの文献が漁れます。日本の未来派の本で神原泰「未来派研究」というなかなか安くない本があるのですが、図書館にてただで読めます。)
かなりボリュームがある本なので未来派について知りたい人にはおすすめです。
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