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デザイン 1971年3月号 No.143 デザイン・テキスト3 バウハウス・理念と背景

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ヤケ、擦れ、背表紙に折れあり

バウハウス特集号なのですが、その中で、”ヴァイマール共和国の精神と形式/清水多吉”という記事で、ヒトラー政権が生まれる前後の社会状況について語っています。

バウハウスは世界で初の普通選挙を実施したヴァイマール憲法の自由な精神の元で誕生し、ヴァイマール憲法がナチス政権により効力を失うと共に、現ドイツの地を去り、シカゴへ学校を移しました。

ドイツ革命によりつくられたヴァイマール共和国は、新たな社会を夢見てドイツ革命を起こした民衆や兵士により組織されたレーテから、社会民主党そして、ブルジョアへと主要ポストが移行していき、最終的に世界恐慌を迎えて疲弊した国家において、人々は自らの手でナチス政権を擁立し、ヴァイマール憲法は無制限に政府に権限を与える憲法に改正されてしまい、事実上その力を失います。

ナチス政権の目標は疲弊した国家において没落した中間層の上層意識を利用したブルジョワの復権であり、行われた政策は暴力的に旧来の精神と権威を取り戻すための弾圧でした。ヴァイマール共和国時代の自由な精神で培われた芸術は、退廃芸術として迫害されていき、結果的にバウハウスは誕生した地を追いやられます。

自由な風土から一変して、ファシズムに転じてしまったというのは、なんと皮肉なことでしょうか。

もう、政府が国策を考えるという中央集権的な決定プロセスに根本的な原因があるのではないかと思っています。私はブロックチェーンによる自律分散型社会を目指す取り組みを支持します。




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