1/1

新・思考のための道具 知性を拡張するためのテクノロジー/ハワード・ラインゴールド著 日暮雅通訳

¥1,000 税込

SOLD OUT

送料が別途¥250かかります。

2006年6月初版 473頁
状態は良いですが、少し書き込みあり

スティーブ・ジョブスも愛読していたと言われる、"The Whole Earth Catalog"の元編集者、ハワード・ラインゴールドによる、19世紀初頭からシリコンバレーに至るまでのコンピューターの開祖達の物語を綴る大著。開祖達本人の言葉の引用も多く、コンピューターの歴史がなした山嶺を辿ることができます。商業的に成功したビルゲイツやスティーブジョブスについては殆んど語られておらず、彼らの栄光の影に隠れた偉人達の物語が記されています。

開祖達のエピソードはもちろん面白いのですが、著者は壮観としてコンピューターは心の増幅装置であると語ります。インターネットとコンピューターによる破壊的メディアで、知識を解放しコミュニティを増大させ、知的能力の向上を諮った先人達の功績は知識だけではなく、心をも増幅させたっていう意味なのかなぁと私は読みました。また、筆者はマクルーハンが語る17世紀のグーテンベルクにおけるメディア革命に似た転換期がやって来ているとも語っています。

マクルーハンのように予言的で大胆なことは語らない著者ですが、過去の膨大な資料をまとめあげ、予測不可能な現在が堅実に検証されているように思います。

著者は、われわれはテクノロジーで社会を変革するのは得意だが、テクノロジーをどう使うべきかは科学者は答えられず哲学者は何千年も議論していると語ります。「何に向かって進歩するのか」その答えを出すのは大変だと本著で言いながらも、果敢に挑んでいる良作。

ちなみにバーチャル・コミュニティという言葉は著者の造語らしいです。

最近は、コンピューター思想とでもいいましょうか、この辺りの本を漁るのが好きです。


商品をアプリでお気に入り
  • 送料・配送方法について

  • お支払い方法について

¥1,000 税込

SOLD OUT

最近チェックした商品
    その他の商品